CARMINE 3|楽しかった会社にも、毒はあった

CARMINE 3|楽しかった会社にも、毒はあった

会社員って、こんなに楽しいんだ!

ゆかいな仲間たちと、残業がなくても楽しいからぜーんぜんよかった都下でのおバカな会社員生活。

会社員ってこんなに楽しいんだ!

後に出てくる毒親も、自分でお金を稼いでいる分には生活にあまり介入しなくなってきた!

ハレルヤ!

本当に色々な経験をさせてもらった。

都心のデザイン会社とのコンペの準備をしたり、デザイナーでもないのに、デザイナーたちとインスピレーションを得るために京都まで行って、偶然出会った人間国宝のご自宅にお邪魔させていただいたり。

ハロウィンに六本木に繰り出したり、ゲイバーのショー帰りのおばさま方に、

「誰を見ても男に見えるわ~」

と言われたことも、今や懐かしい限りww

でも、そんな楽しい新卒時代も、3年を待たずに突如終わりを迎えることになる。

地方出張で感じた、まったく違う空気

きっかけは、地方の支社へ出張した時だった。

社内データの集計を、そちらの事務の方と一緒に行うために向かったのだ。

私が新卒の頃は昭和ではなかったけれど、コンプライアンスやハラスメントが社会問題として定着する過渡期。

微妙なおじさん発言なんかは、普通にあった。

でも地方は、本当に昭和の空気が漂いまくっていた。

男尊女卑。セクハラ。今ならパワハラと呼ばれるようなもの。

ものすごく空気がよどんでいるのを、ペーペーおバカ新入社員の私でも感じまくった。

おそらくだが、「デザイン」という分野においては、例えば基幹業務に携わる人たちより、ある程度先進的な考えの人間が多かったのだと思う。

女性が軽んじられることも少なかった。

そこで初めて、

「自分の環境は、割と恵まれているのかも」

と思った。

よりによって、そこに気付くのか

地方出張から帰る日、新幹線の時間まで飲み会があった。

そこで地方支社のお偉いさんが、私に言った。

「ノラさんは、結構胸があるよね」

おえええええええ!

こ、こいつ!

基本的に100%「胸がある」とは思われることのない私。

給料激安都下新入社員が、ローンで購入した補正下着でアゲにアゲた胸に、真っ先に気付いたこいつ!

女の体ばっかり見ている、女を年齢で判断する、きっもいおっさん!

今なら一発で「アウト」と思う。

でも、これだけでは終わらなかった。

まさかのダブルインパクト

新幹線で関東圏まで戻ってから、今度は都下チームでまた飲みに行った。

元気だなww

すると、都下チームのおっさんまで地方の空気に飲まれたのか、

「ノラさん、俺と付き合おうよ」

と言いながら、抱きしめてきたではないか。

無論、妻子持ち。40代以上。

CARMINEでは、楽しい思い出の方が圧倒的に多かった。

そして、この後の私の会社生活は苦難続きとなる。

だけど、当時の私はまだ若く、おバカで、社会を知らなかった。

だからこそ、このダブルインパクトによって、私は退場を決意してしまったのであった。

最後についてきた、おまけ

そして退職を報告した時。

娘がセクハラを受けたことより、大手の会社を辞めることを反対したのが私の親。

という、おまけ付きで。

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